仏教宗派による違い

仏教宗派による違い

仏教にはいくつかの宗派があります。この違いは、その宗派を開いた僧(開祖)が拠り所としたお経(釈迦の教えを記したもの)とその解釈の違いから来ています。
宗派は個人個人で違うわけですが、大まかに言うとその土地土地で宗派はまとまっていることが多いようです。しかし逆に言うと、ご近所はみんな○○宗だから、うちもきっとそうだろうと思いこむと案外別の宗派だったりします。

墓石に刻む文字

もっとも目立つところでは墓石(竿石)に刻む文字です。
例えば、浄土真宗なら「南無阿弥陀仏」と記しますし、日蓮宗なら「南無妙法蓮華経」と記します。
また、共通の書き方として「○○家之墓」という書き方もあります。
この他、戒名や法名の付け方が宗派で違いますから、墓碑等への刻字の際に気を付ける必要があります。

卒塔婆立て

卒塔婆とは御遺骨を納めるときや法要ときなどに、供養のためにお墓の後ろに立てる細長い板のことです。
したがって、お墓にも「卒塔婆立て」が必要になります。
ただし、浄土真宗などではこの習慣がありませんので不要です。 
 

キリスト教のお墓

キリスト教のお墓は基本的には、個人墓ですが、日本では仏教系のお墓の影響を受けたお墓も多く見られます。
教会に属していれば、教会の墓地に埋葬されることになりますが、教会の墓地を利用できない場合などは、地元の共同墓地に埋葬することになります。
個人墓でなく合葬墓形式で、仏教系のお墓でも使う洋型の墓石が好んで使われるようです。

神道のお墓

神社に墓地がないことでもわかるように、元来、神道ではお墓という考えはありませんでした。
しかし、仏教の影響を受けて神道のお墓もできるようになりました。
形としては仏教のお墓と外見上はそう違いはありませが、焼香はしないので香炉のかわりに供物を供える八足台(はっそくだい)があったり、墓石の頭頂部が平坦でなくとがった剣先状になっていることなどの違いがあります。